データサイエンスを発展させさまざまな社会的課題を解決する高度専門職業人と学術研究者の育成

滋賀大学は我が国初となるデータサイエンス学部を2017年4月に開設し、同じく我が国初のデータサイエンス研究科博士前期課程(定員20名、2021年より40名)を2019年4月、博士後期課程を2020年4月に開設しました(なお、データサイエンス人材に対する社会のニーズに対応するため、入学定員を増員する計画です)。データサイエンス研究科は、統計学と情報学を基盤とするデータサイエンスを発展させ、社会のさまざまな課題を解決する学術研究者および高度専門職業人の輩出を目標としています。

これを達成するために、研究科では、統計学・情報学の専門家と共に社会学や神経科学を含めた多岐にわたる科学分野の専門家をバランス良く配置し、数理・データサイエンス・AIを理論・方法の観点からだけではなく実際の問題解決の観点からも学び研究できる体制を整えています。カリキュラムでは、データサイエンスの理論を学ぶ科目とそれを実践する科目をセットとして学べるようにすることで、理論とデータとを繋げ、課題解決へと導く能力を身につけられるものとなっています。

また、本研究科の特色として、分野・業種の異なるさまざまな学生が入学し、互いに交流しながら学んでいる点が挙げられます。データサイエンス系の学部等を卒業してそこで学んだ知識をさらに深化させたい・価値創造へとつなげたい学生、既に社会人として特定の業種・分野で経験を積みその業種・分野で生じる問題を解決したい学生など、さまざまなバックグラウンドを有する学生が同じ場で学べることが特徴です。

これまでに博士前期課程を修了した修了生たちが製造業・情報通信業・金融業などさまざまな産業で活躍を始めています。今後も、日本のデータサイエンス教育のパイオニアとしてデータからよりよい明日を創造する人材を育成していきます。

データサイエンス研究科 研究科長
飯山 将晃