研究成果

東日本大震災における正社員数の増減に経営者の特性が与える影響

本研究では、経営上層部理論(UET※)に基づき、経済悪化時ではどのような特性が企業行動に影響を与えたかを確認するため、帝国データバンクが提供した経営者の性格データ、企業行動、企業業績との関係を統計的な分析を用いて考察した。
会社を設立した創業者の一族が事業承継を行い、一貫性のある経営を行っている「ファミリー企業」であれば経営者の性格が強く影響を与えるという仮説の下で分析を行った。分析結果より、東日本大震災前後において、震災の影響が甚大な地域と比較的軽微な地域では、正社員の増減に影響する経営者の特性が異なっていることが明らかになった。

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※経営上層部理論(Upper echelons theory):上層部に属する最高経営責任者(CEO)などの経験や個人属性から,企業業績を説明する枠組み

 

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