卒業生学部生

多岐にわたるデータ分析で、課題を発見・解決していきたい。

サントリーシステムテクノロジー株式会社 足立 りりさん

大阪府出身。2022年3月滋賀大学データサイエンス学部卒業。同年4月サントリーシステムテクノロジー株式会社に入社し、グローバルシステム部先端技術グループ所属。大学時代はチアダンス部に所属し、主将を務める。部を牽引しながら、イベントでのダンスの動き、演出、音楽の編集などはほぼすべて部員たちで担当。役割分担を通じて、任務を計画的に進め、それを全うする責任感も身につけた。
※勤務先の所属は取材時のものです。

データサイエンスの活用を主眼に置いて学修

スーパーのPOS(販売時点情報管理システム)データから消費者の購買行動を分析し、それに応じた商品構成・配置によって利益を上げている…。そんな事例が、滋賀大学データサイエンス学部のパンフレットに紹介されています。大学の理系学部に進む気持ちは固まっていたものの、何を専攻するか迷っていた私は、この事例を見て、データサイエンスというものに興味を持ち、データサイエンス学部への進学を決めました。
入学後はデータサイエンスの社会での活用を意識して学び、ゼミではデータサイエンティストとして企業で活躍されていた河本薫先生にお世話になりました。河本ゼミは、提携する企業のデータを分析でき、内容も消費者行動や工場の異常検知など多岐にわたります。どの分析もおもしろく、知見や視野が広がりました。
また、河本先生からは、データの分析が目的ではなく、ビジネスの成果につなげるための課題発見・解決が重要と、指導いただきました。目的と課題をはき違えないことは、現在の仕事でも私の指針になっています。

分析した結果が会社に活かされていくことが喜び

勤務する会社では、飲料品や食品をはじめ、幅広く事業を展開するサントリーが持つ、さまざまなデータを分析しています。入社後に携わったのはマーケティングに関するデータ分析です。最近は生産ラインに関するAIとデータ分析を担当しました。
たくさんの種類のデータを取り扱えることに魅力、やりがいを感じると共に、私が行ったデータ分析が課題解決につながり、会社や商品、そしてお客さまに貢献できることをうれしく思っています。

文理融合の知見が必要と再認識

データサイエンスを社会で活用するようになって、改めて実感していることが二つあります。一つはプログラミングのスキルや解析をはじめとする数理的理論の重要性です。初期データを加工・分析するには理論に則ってプログラミングしていくことが不可欠。大学で学んだ理論が日常的に使われるので、知識の確認と復習、さらに新たな理論の勉強も続けています。
もう一つは、物事を論理的に考察する文系の知見です。ビジネスの課題は単にデータを分析するだけでは発見も解決もできません。データサイエンス学部はデータサイエンスの活用と新たな価値創造に必要な文理融合の知見をバランス良く学ぶことができます。さらに私のようにさまざまなデータ分析に携われるなど専門的な学びを深められ、分野ごとにスペシャリストの先生から教えていただけます。自分が特化したい分野を選び、将来はその道に進んでいけることも、データサイエンス学部の他にはない強みだと思います。

入学を考えている方へ

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