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竹村彰通学長が「関西デジタル・マンス」クロージングイベントで講演 ― 生成AI時代の人間の役割と人材育成のあり方をテーマに ―

 10月27日、竹村彰通学長が、関西経済連合会主催「関西デジタル・マンス」クロージングイベントに登壇し、「生成AI時代の人間の役割と人材育成のあり方 ― データサイエンスの観点から ―」と題して講演を行いました。竹村学長は、生成AIの急速な発展が社会や教育、雇用に与える影響を「生成AIショック」と表現し、「大学教育も、これまでの一律的な講義から、生成AIを活用した個別最適化教育へと大きく転換している」と述べました。
 また、滋賀大学が2017年に全国で初めて開設したデータサイエンス学部を中心に、データサイエンスとAIの融合による教育・研究の最前線の事例を紹介しました。加えて、2024年度に開設した大学院経済学研究科経営分析学専攻(MBAN)や、高度情報専門人材育成事業の採択を通じて、社会人のリスキリング支援にも注力していることを報告しました。
さらに、日本の大学として初めて導入した「ChatGPT Edu」の活用事例にも触れ、大学院教育や事務業務におけるAI活用の先進的な取り組みを紹介し、「AIを活用できる人材を広く育成するとともに、AIを創る側の人材も育てることが重要である」と強調しました。

 講演後は、OpenAI Japan合同会社の長﨑忠雄代表執行役社長とのトークセッションが行われ、会場からは「人が集まり、対面でのコミュニケーションを持つ大切さはどう考えるか」「大学に生成AIを導入し教育を実施する側にどのような変革が求められているのか」など、多くの質問が寄せられ、参加者の高い関心がうかがえました。

 滋賀大学は今後も、生成AIをはじめとする先端技術を教育・研究に積極的に取り入れ、AI時代に活躍する人材育成の拠点大学として、社会に貢献していきます。