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データサイエンスキャンパスフォーラム「WITHコロナ時代のデータサイエンスとAI」開催報告

2021年12月24日

 12月1日、京都新聞文化ホールを会場に、第2回となる滋賀大学データサイエンスキャンパスフォーラム「WITHコロナ時代のデータサイエンスとAI」を開催しました。(主催:滋賀大学、京都新聞)(後援:デジタル庁、総務省、文部科学省、京都商工会議所、彦根商工会議所)(特別協賛:統計数理研究所)

 本学はこれまで既に200を超える企業や官公庁、他大学との連携を通じ教育研究を進め、PBL演習や実務家講師による講義などの実践的な教育によるデータ関連人材の育成や、国内最高峰のDS拠点の知見を活かした共同研究などによる連携企業の課題解決に取り組んできましたが、20213月にはデータサイエンス学部・研究科のそれぞれで1期生を輩出し、新たな局面を迎えております。本フォーラムは、この局面に臨み、世間で声高に叫ばれるデジタル革命の下、WITHコロナ時代におけるデータサイエンス・AIの社会的な意義や役割について発信することを目的に開催しました。

 フォーラムは位田隆一学長の開会挨拶と、デジタル庁奥田直彦参事官の来賓を代表したご挨拶に始まり、続く基調講演では、デンソーウェーブの原昌宏氏が「QRコードの開発・進化とコロナ禍での活用」と題し、QRコード開発までの道のりや世界的に普及した理由について解説され、また筑波大学の佐久間淳教授の「人間に信頼されるAIの実現に向けて」と題した基調講演がありました。この他第1部は、本学笛田薫教授からWITHコロナ時代における産学連携や本学の研究教育についての説明が、健山智子准教授からは「AIを用いたジェスチャ認識, 顔画像からのむくみ診断支援」と題した研究発表のあった後、閉幕しました。

 第2部では、本学が連携協定を結ぶ京都女子大学の竹安栄子学長からご挨拶をいただき、京都女子大学データサイエンス学部長に就任予定の栗原孝次氏(岡山大学教授)と竹村彰通データサイエンス学部長による「女性データサイエンティストに対する期待」をテーマに対談があり、この分野への女性進出の遅れと、その解消に向けた同大学の使命、そして期待が語られました。また、本学と日本セーフティソサエティ研究センターを共同設置するあいおいニッセイ同和損害保険株式会社でのデータ利活用の事例紹介がありました。これに続き、本学学生と研究科生による研究発表と、データサイエンス学部1期生で在学中に起業された合同会社miteiの井本望夢氏による同社の事業紹介がなされ、データサイエンス分野の未来を担う若い世代への期待が膨らみました。

 最後の第3部は「産学連携によるデータサイエンス教育」をテーマにパネルディスカッションが行われ、産学それぞれの立場から教育方法などについて活発な議論が交わされました。その後、陵水会(経済学部・データサイエンス学部同窓会)山田督理事長からの挨拶や、名刺交換会が行われ、閉会となりました。

 当フォーラムは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じながらの開催となりましたが、対面・オンラインの両会場には協賛企業を始めとする多様な企業や一般の方を含めのべ200名を超える参加がありました。最後の名刺交換会では、これまでの画面越しであった面会の対面への移行や、久し振りの再会を喜ぶ声が聞かれたのが印象的でした。

位田学長挨拶

位田学長挨拶

デジタル庁の奥田直彦参事官による挨拶

デジタル庁の奥田直彦参事官による挨拶

デンソーウェーブ原氏の基調講演

デンソーウェーブ原氏の基調講演

竹安京都女子大学長の挨拶

竹安京都女子大学長の挨拶

栗原氏と竹村学部長によるセッション

栗原氏と竹村学部長によるセッション

研究科1年生三輪俊太郎氏の研究発表、同氏は宮崎県職員で自己啓発休業取得中

研究科1年生三輪俊太郎氏の研究発表、同氏は宮崎県職員で自己啓発休業取得中

パネルディスカッションの様子、テーマは「産学連携によるデータサイエンス教育」

パネルディスカッションの様子、テーマは「産学連携によるデータサイエンス教育」

陵水会山田理事長

陵水会山田理事長の挨拶