学部・研究科紹介ABOUT
データサイエンスとは?
データサイエンスとは、社会に溢れているデータから《価値》を引き出す学問です。ICT(情報通信技術)の進化した現代では、あらゆるビジネスや医療、教育、行政等においても、高度なデータ処理能力、データ分析力が必要となっています。データから有益なく《価値》を引き出すためには、これらの能力に加え、様々な分析経験を積むことが求められています。
致死率の高い伝染病であるコレラの原因が分からなかった19世紀、英国の外科医ジョン・スノウは、井戸と発症率のデータに相関があることを見出した。病理学の発展を待たなくても正しい対処ができた。
スマートフォンやウェアラブルデバイスが、心拍、血圧、歩数等のデータを24時間計測して蓄積できるようになった。さらに電子カルテデータも普及しており、健康管理の高度化が進んでいる。
自動車のナビゲーションやスマートフォンの多くが、GPSの位置情報をサーバーヘリアルタイムに送信している。蓄積されたデータから、道路の混雑状況を推定し、最適な交通案内ができるようになった。さらに災害対策にも活用されている。
観測データとシミュレーションデータを融合させて、ゲリラ豪雨のような局地的な急変を予測できるようになった。
e-learningによる学習では、学習の進み具合や各ステップの得点が学習者ごとに管理される。このデータを用いて、陥りやすい課題を発見したり、学習者に次の素材やアドバイスを提供したりすることが可能になった。
生徒たちが自ら考えて学習を行うアクティブラーニングの取り組みでは、生徒同士の討議の発言をテキストデータとして蓄積することで、学びの過程を可視化する試みが行われている。
サポートセンターではお客様からの電話音声を大量に蓄積している。このデータをテキストに自動変換して必要な情報と関連付けることにより、迅速なカスタマー対応がとれるようになった。
通販サイトでは、消費者がそのサイトでチェックしたり購入したりした商品のリストをデータとして蓄積している。ある消費者が購入しそうな商品を、購買行動の似ている他の消費者のデータから類推し、おすすめ商品として提示することが行われている。
レジの売り上げ記録はPOSデータとしてサーバーに蓄積されている。このデータを分析すると、「夕方に紙おむつを買う男性は、同時にビールも買う」といった意外な購買行動を発見でき、商品陳列を工夫することができる。
データサイエンス学部の特徴
他大学との連携
「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」の拠点校
北海道大学、東京大学、京都大学、大阪大学、九州大学とともに拠点校として数理データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムを構成、データサイエンス教育の全学・全国への展開を実施
データサイエンス学部